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家づくり学校 稲田石 その2


切り出された石は さらに用途に応じた大きさへと切断されていきます。
これはワイヤーソーという切断機で 大きめに切断する際に使用されるもの。
手に持ったワイヤーが石に押しあてられます。

そのワイヤーにはダイヤモンドワイヤーが使われています。
小さなツブツブがそのダイヤモンド。
分かるでしょうか?

これは丸鋸です。
ワイヤーソーよりもさらに細かな切り出しに使われますが
もちろんカッターにはダイヤモンドが使われています。
ただし いくら硬度のあるダイヤモンドを使っても相手は石ですからワイヤーもカッターも摩耗します。
まさに身を削っていますね。
一般的に石は高価な材料ですが その理由はこういうところにもあるのです。

次は 手作業による石割り。
石には割れやすい目が合って その目に沿うように「セリ矢」をセットします。

受講生のひとりがハンマーを持って石割り体験。
打ち込まれるにしたがい セリ矢は内部で開く仕組みになっています。
だから あまり力を入れて打ち込まなくても少しずつ自然に割れ目が広がっていきます。

ほどなくして割れました。
このセリ矢を使った石割り技術は まだカッターが無かった時代の先人の知恵ですね。
割られた表面は荒々しいままですが 意外とそういう肌理のある表情が良かったりして。
ところでこの石の「目」ですが 親方によれば熟練した人は見ればその位置が分かるそうです。
私にはまったく分かりませんでしたが。。。

次は表面の仕上げです。
これは「ビシャン」仕上げに使われるハンマー。
表面をたたいて凹凸に仕上げます。

ビシャン仕上げにする機械もあります。
圧縮空気により動くそうです。

こちらは「小叩き」。
「ビシャンの目をさらに両刃や小叩きにより、平行線を刻むように叩く仕上げです。
 その結果、細やかな凹凸を生み出します。」(友常石材HPより)
手間がかかる仕事ですね。

お次は「ジェットバーナー」。
表面を熱することで剥離させ凹凸をつける仕上げです。
目の前で実演していただきましたが バチバチと音を立てながら剥離していくさまはちょっとした迫力です。

他にも 本磨き・水磨き・ショットブラストなどの仕上げを見せていただきました。

「中野組石材工業」の前山採掘場に場所を移します。
階段状に掘り下げられたさまはとても迫力があります。
なんでも一層の高さは3mで総深さは50mもあるのだとか。
こちらも長い時間の蓄積によりつくられた姿ですね。

重機もまるでおもちゃのように見えます。
2歳になる長男が見たら喜びそうだな・・・などと考えつつ。

稲田石は模様が均質なためか キレイに磨かれた表面よりも荒さを残した仕上げの方が私も含め参加者には評判が良かったようです。
人工的な雰囲気に感じてしまうのかも知れませんね。
適材適所で使うことが大切だと思います。

帰りは春風萬里荘に寄り道。
新緑と晴れ渡った空が印象的な気持ちのいい一日でした。

6月30日(土)浦和でオープンハウスを開催します

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